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フェムゾーンの積極的ケアでポジティブエイジング

いつもご利用ありがとうございます。City Oasisの安藤です。桜が満開になり暖かくなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?先日参加した健康セミナーによれば、女性器の老化は意外と早く、40代以上の女性の2人に1人が「閉経関連泌尿生殖器症候群」(GSM)に悩んでいるそうです。サロンでも閉経した50代のお客様から膣周り=フェムゾーンのトラブルに関して様々なご相談を受けることが増えています。

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GSMとは、閉経前後の女性に起こる外陰部や膣の萎縮変化、それに伴う身体症状の総称です。2014年に新たな概念として国際学会で提唱されました。以前は老人性膣炎、萎縮性膣炎と呼ばれていました。症状は大きく分けると次の3つです。 

膣周りトラブル...乾燥によるかゆみ、ヒリヒリした痛み、骨盤臓器脱

尿トラブル...尿漏れ、頻尿、膀胱炎

性交トラブル...性交痛、出血や傷みによる性的意欲の低下 

45~55歳前後を意味する更年期は、女性ホルモン「エストロゲン」の分泌量が減少し、肌の潤いが低下したり筋肉や皮下組織が衰えたりします。膣や粘膜組織も潤いが失われて萎縮し、筋肉も弱ってフェムゾーンに様々な不調が起こるのです。私自身も以前クリニックを受診したことがあり、それ以来お顔と同じように毎日お手入れをしています。今回は、私が行っているセルフケアをご紹介します。 

お風呂ではフェムゾーン専用のソープを使って優しく洗います。

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その後オイル(ホホバオイル&スクワランオイル)とワセリンを2対1に混ぜたものでマッサージしながら保湿します。そのマッサージの方法は...

①  外陰部全体に優しく馴染ませます。

②  大陰唇周辺は円を描くようにマッサージします。

③  小陰唇や膣の細かい部分は指でそっとつまむように丁寧にほぐします。

お手入れを続けていると柔らかく潤いのある若々しい女性器に変化していきますよ。また、鏡で見ながら行って頂くと色の変化にも気づきやすいです。

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この他にも尿漏れや骨盤臓器脱の予防の骨盤底筋トレーニングがQOLを高めるために有効です。イスに座っている時や電車で立っている時などに、膣や肛門をギュッと締めるイメージで引き上げます。気が付いた時に数回行えば骨盤底筋を鍛えられます。そして悩みが深いのが性交痛です。日本家族計画協会が行った意識調査では、40~50代の女性の約6割が「痛い」と回答しています。痛みの原因は、エストロゲンが減ることによる膣粘膜の萎縮です。まずは膣の外や中にドラッグストアやネットで手に入る潤滑剤を性交時に塗るのが効果的です。パートナーの理解やサポートも重要です。セルフケアで改善されない場合は、婦人科などのクリニックを受診しましょう。女性ホルモンの内服薬や膣座薬が処方されます。炭酸ガスレーザーを膣壁や外陰部に照射する方法もあります。レーザーを当てると膣粘膜の細胞が活性化して、粘膜に厚みと潤いが戻ります。尿道の引き締め効果もあるので、尿漏れの改善にも有効だそうです。なお、膣萎縮や膣閉鎖、膣硬化にお悩みの方には、セルフケアに使用する「膣ダイレーター」という膣拡張用器具も販売されています。

更年期には8割以上の女性が何らかの不調、不定愁訴を感じているそうです。仕事や家事に気力が湧かない、集中出来ない、疲れやすい、だるい、そしてGSM等々。他にもお肌がくすみがちになったり、いつの間にか太ってしまったり...年齢を重ねると、美容や健康の維持が若い頃のようにいかなくなるのは、加齢による代謝の低下やホルモンバランスの乱れなどが原因です。こうした変化は誰にでも訪れることですが、歳だから仕方ないこととして諦めてしまうと美しさや若々しさからますます遠のいてしまいます。個人差が大きく、人と比較出来ないことだからこそ、ケアしたり、治療したり、自分で出来ることから始めることでポジティブに若々しく年齢を重ねられるといいと思いませんか?

私はこの他にも「更年期を好年期に!女性の不調を和らげるお手軽なフェムケアの秘訣」という記事を書いていますので、ご参考になさってくださいね。

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